インフルエンザ特集2016 / 2017 インフルエンザの特徴と予防

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季節性インフルエンザとは

通常の季節性インフルエンザは、北半球では毎年冬季に流行します。日本では例年12~3月に集団発生が始まりますが、今シーズンは昨シーズンと同様に、11月頃から感染が拡大すると予想されています。

風邪とインフルエンザに共通の症状は、咳と喉の痛み、そして発熱です。インフルエンザ特有の症状は、発熱するとすぐに38℃を超える体温の上昇と、頭痛、吐き気、関節痛、筋肉痛など全身の症状が現れることです。朝から38℃以上の発熱があった場合はインフルエンザの疑いが強いので、早目に医療機関への受診を考慮しましょう。

インフルエンザの場合 かぜ(普通感冒)の場合
初発症状 【インフルエンザ】発熱、悪寒、頭痛 【かぜ】鼻咽頭の乾燥感 および くしゃみ
主な症状 【インフルエンザ】発熱、筋痛、関節痛 【かぜ】鼻汁、鼻閉
悪寒 【インフルエンザ】高度 【かぜ】軽度、きわめて短期
熱、および熱型(期間) 【インフルエンザ】38~40℃(3~4日間) 【かぜ】ないか、もしくは微熱
全身痛、筋肉痛、関節痛 【インフルエンザ】高度 【かぜ】ほとんどない
倦怠感 【インフルエンザ】高度 【かぜ】ほとんどない
鼻汁、鼻閉 【インフルエンザ】後期より著しい 【かぜ】初期より著しい
咽頭 【インフルエンザ】充血 および ときに扁桃腫脹 【かぜ】やや充血
結膜 【インフルエンザ】充血 【かぜ】アデノではある
咽頭結膜熱では特にひどい
合併症 【インフルエンザ】気管支炎、インフルエンザ肺炎
細菌性脳炎、脳症
【かぜ】まれ
病原 【インフルエンザ】インフルエンザウイルスA、B 【かぜ】ライノウイルス、アデノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、パラインフル エンザウイルス、インフルエンザウイルスC
退速診断法 【インフルエンザ】あり 【かぜ】1部のウイルスで『あり』

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インフルエンザの型

季節性インフルエンザは大きく分けてA型、B型、C型の3種類があり、流行を繰り返す度に変異株が発生しています。

インフルエンザA型

38℃以上の高熱、悪寒、関節・筋肉痛などが特徴です。さらに多くの変異株が存在し、増殖力が速く、しかも感染力が強いので流行しやすいのが特徴です。

インフルエンザB型

A型に次いで流行しやすいウイルスです。A型のような突然変異をおこさないため、世界的な大流行を起こすことはありませんが、症状は重く、数年おきに流行して猛威をふるいます。

インフルエンザC型

感染しても風邪程度の症状で、多くの人が免疫を持っています。

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インフルエンザの予防

インフルエンザの潜伏期間は1~2日で、発症する1日前から発症後5~7日頃まで周囲の人にうつしてしまう可能性があります。特に発症日から3日間ほどが最も感染力が高いと考えられています。さらに、熱が下がってもインフルエンザの感染力は残っていて、他の人に感染させる可能性があります。(個人差はありますが、熱が下がって2日間は感染させる可能性があります。)

マスクは着用しましょう インフルエンザは咳、くしゃみ、せき、つばなどのしぶきと共に放出されたウイルスを、鼻腔から吸入することによって感染します。インフルエンザを拡散させないためにも、患者・周囲の人が共にマスクを着用することが効果的です。

手洗いをしっかりとまた、飛び散ったインフルエンザウイルスが付着したものを手で触ると、鼻や口、目、肌などを介してインフルエンザに感染することがあります。手洗いが感染を防ぐうえで有効なのはそのためです。

また、空気が乾燥すると、喉の粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。 乾燥しやすい冬場の室内では、加湿器などを使って50~60%の湿度に保つことも効果的です。

厚生労働省、自治体、医師会、国立感染症研究所などの発信する最新の情報(発生状況、予防、治療など)を収集しましょう。

【参考】

国立感染症研究所 感染症情報センター
http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html

全国インフルエンザ流行レベルマップ (国立感染症研究所)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html

(2016/11/1 更新)


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